雌伏編
その頃、仕事の方は、仮枠解体の職人で世話役のオレは、
後輩など何人も使ってやっていたので後は独立の準備だけだった。
結構稼いでいたのだが、あの襲撃事件で顔面陥没だけではなく、
脊椎までやられていてバラシ屋の方はもう出来なくなった。
体使って働く事が出来なくなったオレは、頭を使って働く事に興味を覚える。
当時学生社長なんかが話題になってていて
「オレもヤッタろか〜」と会社をつくる。
瞬間的にもうけて消滅した。
そのお金でポルシェを買う、しかしフロントエンジンの924。
カッコ悪いんでパールホワイトにオールペンしてカレラGT仕様にした。
当時は、こんな車でも充分メンツを保てたんだ。
仕事も今度はシロアリの消毒をやりだした。
1年の内、半分も出勤しないのに年収は1000万以上あった。
この時の社長 青チン に今後の人生観に大きな影響を受けた。

ポルシェを売って、いよいよ念願のフェラーリ328GTSを注文する。
外国の中古車を輸入する業者だったと思う。
そこで八百数十万だったと思うけどオーダーを入れると
なぜか返事がしばらくない。
しばらくたって返事がある「フェラーリの工場が火事になってしばらく
328は製造されないから1200万でないと売れない」との事だった。
有り金をしぼっての800万にあと400万の追い銭は無理な話だった。
あきらめるしかなく、断ってしばらくするとフェラーリのカリスマ社長
エンツォさんが亡くなった。
フェラーリ328はどんどん値上がりして2000万以上する車になってしまった。
あの時買っていれば儲けられた。

フェラーリ以外興味のないオレにとって足のクルマは何でも良かった。
プレミアがついて値段が下がらない車を買って当面の足にする事にした。
買ったクルマは「シティカブリオレ」ホント値段が下がらなかった。
数年持っていて値段が下がらず売れてしまった。
しかしワイパーに虫が留まるほど遅い車だった。
時代はアウトドアブーム
シティじゃあまりにもカッコ悪い、
新型のパジェロが出るっていうんで
発表前に予約を入れパジェロを買った。
「レジャー用の車って感じでいいかな〜」と
思ったんだ。
しかしフェラーリの方もバブルの影響でどんどん値上がりして
いつまでたっても買えなかった。
毎年夏は7月中は神津島か新島で監視員などやり
8月は白浜に異常性欲クラブの強化合宿と言う事を毎年続けている事に
疑問を感じ始め会長職を後任に任せ相談役になる。
質より量派も改め
芸能人、受付嬢などチョマブしか面倒を見ないチョマブ派を名乗るようになる。
ボディビルに通い北斗の拳みたいな体になった。
神宮プールでも本職(モデル・芸能人)さえ出てこなければ敵無しだった。
チョマブ派を自称し、チョマブしか面倒を見ていなくても何故か充実感がなかった。
それは、愛がないのだ。
容姿がすべてだったのを改めて、人並みより、良ければいい
「一緒にいて楽しいのが一番」と考えるようになる。
下田のウメちゃん
楽しければ年の差なんて・・
動物にまでモテた。
オレの部屋
監視員
924カレラGT仕様
消毒屋